審査なしで発行できるデビットVISAカードの作り方と使い方

目次

  1. デビットカードの特長と作り方
  2. デビットカードの使い方とクレジットカードとの相違点
  3. トータルコストで選ぶカードの見極め方
  4. 審査不安なら申込順で発行の確率を上げていこう

デビットカードはクレジットカードとは異なります。

クレジットカードはカード自体に信用が与えられているので、ショッピングをした場合決済が行われても、


その支払いは後日指定口座からの引き落としとなりますが、デビットカードはあらかじめ金融機関で口座を開設し、入金をした上でショッピング等が行えるカードです。
原則的には口座に現金が無いと、利用はできなくなっています。


このため、クレジットカードが事前の審査が必要なのに対して、デビットカードは審査が必要なく口座開設と同時に利用が可能です。



  概要 主な特徴
カード発行 銀行の口座開設時に申請する事でカード発行が可能(発行は無料で審査もなし) 審査がなく、発行は簡単に出来る
利用方法 あらかじめデビット申請を行った銀行口座に入金を行い、その入金範囲でショッピング等の利用が可能 現金の入金範囲でしか利用が出来ない
支払い 決済時にはカードを提示し、暗証番号の入力が必要。(但し、手数料は無料) 暗証番号の入力は必要だが、手数料は無料

図で示した特徴を元に、デビットカードの特徴をまとめてみましょう。



デビットカードの特徴のまとめ

・クレジットカードのように審査がないので簡単に作れ、特に条件がない。
・事前に開設した口座に入金が必要であり、その範囲内で利用が可能。
・決済は即時決済で、そのための暗証番号が必要だが決済時に手数料はかからない。


この特徴をまとめるとデビットカードの利用に向く方は、ショッピングの後払いが嫌いな方やクレジットカードの審査に不安を感じる方という事になります。


次にデビットカードの作成はどのように行うのかを確認してみましょう。


前述した通り、デビットカード作成には決済用の銀行口座が必要ですが、大抵はどの銀行でも口座開設時にデビットカードを作成するかどうかを選択する欄があります。


なので、デビットカードを申し込むときは、利用している銀行で手続きをしましょう。


申請したデビットカードは、数日後に自宅に送付されるか、口座を開設した銀行に取りに行くかを選択し、受け取りをする事で入手できます。


デビットカードは銀行口座があれば作れる、本当にシンプルなカードです。



デビットカードの特徴や作り方について説明を行いましたが、クレジットカードとの機能や利用方法には大きな違いがあります。


具体的にどの様な部分が違うのかクレジットカードでも、特にお得度が高いと評判のアメリカン・エキスプレス・カードと比較してみます。


  デビットカード
デビットカード
アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 年会費1,000~3,000円必要 13,200円(税込)
支払方法 事前に利用分の現金の入金が必要 利用分の決済月の翌月指定日に引き落とし
メリット
  • カード作成時に審査がない
  • 入金以上の無駄遣いにならない
  • 支払い時に手数料がかからない
  • ショッピング保険が付帯する
  • 提携店で利用するとポイント最大5倍
  • 旅行傷害保険が家族も対象となっている
  • カードご利用代金100円=1ポイントとして換算
  • ゴールドカード級のサービスが受けられる
  • 信頼度とステータス性が高い
デメリット
  • 入金以上の利用ができない
  • 利用時間に制限がある
  • ショッピングの都度に暗証番号入力が必要
  • 毎回事前に入金しておかなければならない
  • 審査の敷居が高め

メリット部分ではクレジットカードの方が圧倒的に便利です。 この比較の中で特徴的な違いを下記にまとめてみました。





その1 デビットカードはカードの初年度年会費が1,000~3,000円が必要だが、アメリカン・エキスプレス・カードは年会費がかかる。
その2 デビットカードが運用の自由度が低い事に対し、アメリカン・エキスプレス・カードは計画性が求められますが、支払いは分割支払いなどもあり、その時の現金の持ち具合に関係なくショッピング等の利用が可能。
その3 デビットカードは無審査で作成が可能なのに対し、アメリカン・エキスプレス・カードは審査通過がカード作成の条件。
その4 デビットカードにはほとんど利用特典がない一方、アメリカン・エキスプレス・カードはゴールドカード級のサービス特典が豊富にある。
その5 デビットカードは付帯保険が少ないのに対し、アメリカン・エキスプレス・カードは死亡・後遺障害の際に最高5,000万円が補償され、しかもその保障が家族も対象となっている。
その6 デビットカードは口座引き落とし機能に制限があるが、アメリカン・エキスプレス・カードならどの様な支払いでも、ほとんど可能である。
その7 この様に、デビットカードは利用方法などのメリットが少ない中で、カード作成時に審査がないという事だけがメリットになっているカードなのです。


デビットカードとアメリカン・エキスプレス・カードの比較要素は、前章で述べた通り色々なものがありますが、トータルコストで考えれば、初年度年会費無料でゴールドカード級のサービスが受けられるアメリカン・エキスプレス・カードはやはり優れていると言えるでしょう。

アメリカン・エキスプレス・カードの場合、ポイント還元プログラムがあり、生活しているだけで支払いの発生する月々の電気代や電話代を支払うだけで、金額に応じてポイントがついてきます。

では具体的にどのようにポイントが付き、どのように利用ができるのかを図で確認してみましょう。


利用内容 取得ポイントと還元率
通常のショッピング 100円利用=還元率1%
携帯電話の支払い 100円利用=還元率1%
インターネットプロバイダー支払い 100円利用=還元率1%
ガソリン給油 100円利用=還元率1%
ETC利用(ETC追加カード利用) 100円利用=還元率1%
ETC利用(ETC追加カード利用) 100円利用=還元率1%

・ポイントは1ポイント=1円で換算
※100円=1ポイントとして換算されない加盟店が一部あります。

支払い例 現金で支払った場合 アメリカン・エキスプレス・カードで支払った場合 ポイント還元率
電気料金 月々5,000円×12ヶ月= 60,000円 600ポイント 1%
高速利用料金 月々5,000円×12ヶ月= 60,000円 600ポイント
(追加ETCカード利用)
1%
ガソリン料金 月々5,000円×12ヶ月= 60,000円 600ポイント 1%
インターネット料金 月々5,000円×12ヶ月= 60,000円 600ポイント 1%
携帯電話料金 月々10,000円×12ヶ月= 120,000円 1200ポイント 1%
ショッピング料金 月々10,000円×12ヶ月= 120,000円 1200ポイント 1%
合計金額480,000円 ポイント還元総数4,800ポイント

上記のポイントプログラムを見ても分かる通り、アメリカン・エキスプレス・カードはゴールドカード級のサービスだけではなく、利用するだけでポイントが貯まります。



毎月の支払いを年間に換算した場合、総額いくらのポイントを受けられるのかを示したものですが、カード利用に切り替えるだけで、年間で4800ポイントも貯まる事になります。ANAマイルにも移行可能なので、2000ポイントを1000マイルと交換できるので、例えば成田ーニューヨークビジネスクラス特典航空券の場合、1マイルの価値は6.98円で合計で約14,000円分のマイルと交換できる、という事になります。
それではここまでのアメリカン・エキスプレス・カードの経済的メリットを整理してみましょう。



その1 アメリカン・エキスプレス・カードで、旅行傷害保険が海外・国内ともに最高5000万円の保障で家族も対象です。またゴールドカード級のサービスが無料で受けられます。
その2 日常の支払いをカード利用にするだけで、1マイルの価値は6.98円の場合ですと、年間で約14,000円相当のマイルとの交換が可能
その3 アメリカン・エキスプレス・カードは特典が多く、ほとんどの支払いがポイントプログラムの対象となっており、且つ支払いの種類によってはお得なポイント取得が可能。
まとめ デビットカードを利用すると考える前に、まずアメリカン・エキスプレス・カードを作成する事をチャレンジしてから、デビットカードを検討してみるという考え方の方がリスクも無く、より良い考え方だと言えます。


そこで気になるのはカード作成時の審査ですが、実はアメリカン・エキスプレス・カードは一般のクレジットカードと比較して敷居が高いクレジットカードであることが伺えます。

クレジットカードの作成をためらう方の多くは、審査に不安を感じているからですが、下図にアメリカン・エキスプレス・カードの審査基準をまとめてみましたので参照してください。




アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス・カード

原則として20歳以上、日本国内に定住所があり、安定した収入がある方。
他のクレジットカードやローン等の支払いがある場合、延滞のない方。
電話連絡が可能な方という条件がついており、固定電話を持っている方はより良い印象を与えられる。

このポイントを見て分かる通り、通常のクレジットカードと比較すると、敷居が高い印象である事が分かります。

ですが、この審査を通過すれば、前章で説明したようなメリットが手に入るのです。
その判断にもあまり時間がかからないので、身構え過ぎないでも申し込みが可能になっています。

もし仮にアメリカン・エキスプレス・カードの審査に落ちた場合でも、その時に初めてデビットカードの作成を検討すればデメリットはありませんので、是非一度チャレンジしてみましょう。


このコラムの関連コンテンツ